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 〜サービス業から得る看護のヒント〜
第6回 挨拶好き
西井拓也 ⁄ 精神科看護 2006年9月号掲載
挨拶は、スタッフを指導・教育する場面でもとても重要です。
きつい言葉で叱っても、帰り際に「今日もお疲れ様でした」と笑顔で挨拶をすると、叱られた側は、嫌われたわけではないと思えてとても救われた気持ちになります。
前日にキツく叱った部下が、翌朝には元気に出勤してきて挨拶してくると、上司としてはホッとします。

これが逆になってしまうことがあります。
叱って気まずい空気のまま仕事を終えてしまい、気まずい空気のまま翌朝まで引きずってしまうのです。
これでは叱られた側も、叱る側もたまりません。

叱ったほうは「あいつはふてくされている」と考えるようになるし、
叱られたほうは「どうやら私は個人的に嫌われているらしい」と誤解してしまうのです。
きちんと挨拶をしないだけで、ここまでこじれることは日常茶飯事です。

よいサービスを提供しようと思うなら、まずは”挨拶好きな人”になることです。
私は挨拶好きな人間です。でもそれは自分が安心したいという心理の裏返しでもあります。

たとえば、出勤してきたスタッフと挨拶する場合も「体調が悪いのでは?」「何か心配ごとがあるのでは?」と心配になるので相手の眼を見て挨拶することで、私自身が確認して安心しているのです。

仕事だから定時になれば出勤してくるのは当たり前です。
でも当たり前を継続するのはむずかしいはずです。
健康管理も自己責任が当たり前です。
それでも部下が健康であることに感謝を忘れてはいけません。

挨拶ができない人は”当たり前”と”感謝”の感覚が麻痺してしまっています。
書類を書きながら、目もあげずに「……おはよう」と挨拶する上司は感謝を忘れています。
その人にとっては部下の様子よりも、書類書きのほうが大切になってしまっているのです。

”今日は体調が悪そうだな”とか”何かいいことがあったのかな”とか、そういう部分はちゃんと挨拶をすることで気づくことができるのです。

挨拶とは相手を認知するためにすることです。そして感謝を忘れないためにするのです。
だから気持ちのよい挨拶は気分がいいのです。

同じ職場の人はもちろん、掃除のおじさんや、隣のビルの警備員さんにも挨拶したことがありますか?
自分とは関係のない人と思ってしまうから、挨拶がいい加減になってしまうのです。
自分の親戚や恋人と同じくらいの気持ちで挨拶してみましょう。

本当のサービスマンは、相手が自分とどういう関係の人かということはあまり考えません。
自分のお客様でも隣の患者さんでも、ただの通りすがりの人でも、同じように挨拶するのがサービスマンです。
あなたは、自分の職場の近くにあるお店のことをどれだけ知っていますか?

たとえば近くのコンビニのことをどれだけ知っていますか?
私は店長の名前と家族構成と子どもさんがどこの保育園に通っているかまで知っています。
店長の奥さんも店で働いていて、ときどき売っているお弁当が夕食になることもあるそうです。

「なにかあったら助けてもらうかも知れない」と考えて挨拶するのではありません。
ただ「気持ちのいい挨拶をしよう」と思って挨拶をしているだけです。
それが、挨拶が好きになるということです。
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