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 〜サービス業から得る看護のヒント〜
第3回 金銭感覚
西井拓也 ⁄ 精神科看護 2006年6月号掲載


オシゴトをするとお金をもらうことができますが、お金には二通りあります。
象徴としてのお金と、道具としてのお金です。

ビジネスマンにとってお金は“象徴”です。
それは力であったり、証明であり、基準であったり、物差しであったりします。

サービスマンにはこの感覚はありません。
単に道具の1つという感覚です。“かなり便利な道具”という感覚でしかありません。

私は工作が大好きで、自分の使い勝手に合わせた棚を作ったりしています。
ホームセンターに行くといかにもプロが使いそうな、何に使うのかわからない道具に触れることが楽しいのです。

それでも私の道具箱にはカナヅチは2つしか入っていません。
1つは普通のカナヅチ。もう1つは鉄の部分がゴムになっているカナヅチで、スチールラックを組み立てるときに使います。
普通カナヅチは1つで間に合います。道具箱に1つあれば十分です。
カナヅチがなければクギ抜きの背で間に合わすこともできます。

でも、ビジネスマンにとってのお金は「これだけあれば十分」という感覚がありません。
それはお金が道具ではなくて、象徴になっているからです。

なにもハングリー精神を否定しているのではありません。
でもお金は、人生で優先させるものを見失わせる力もあるのです。
お金ではなく“やりたいこと"にハングリーであるべきです。

お金は人類最大の発明品といわれています。
携帯しやすく、保存がきき、ものの価値の基準となります。それでも所詮は道具なのです。

道具で人を判断してはいけません。
年収で人を半断してもいけません。

たくさんの給料をもらえる代わりに、やりたくもない仕事をしているのであれば、それは不幸な人生です。
年収は少なくても、やりたい仕事ができる生き方のほうがずっと豊かです。

「子育てのためにはお金が必要だから働かなければいけないんです」という人がいます。
でもそれは、その人にとっていま一番やりたい仕事が育児だということなのです。

家事や育児は、もっとも大切な仕事です。
家事をしている奥さんに対して仕事をしてないかのように思う旦那さんは、お金が象徴になっている人です。
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